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777 トリプルセブン 表紙

777 トリプルセブン

2026年5月27日 更新

今日は、伊坂幸太郎さんの『777 トリプルセブン』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
ホテルから出られない殺し屋劇を、ノンストップで読みたい時
刺さるポイント
不運な殺し屋・七尾が簡単な届け物のはずの仕事で、危険人物だらけのホテルに閉じ込められる
向いている人
マリアビートル以降の殺し屋シリーズのスリルとユーモアを追いたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、伊坂幸太郎さんの『777 トリプルセブン』をご紹介します。

この作品は、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』に連なる殺し屋シリーズの長編です。中心にいるのは、世界でいちばん不運な殺し屋とも呼ばれる七尾。今回の仕事は、超高級ホテルの一室へプレゼントを届けるだけの、簡単で安全に見える依頼です。

もちろん、伊坂作品で本当に簡単な仕事が簡単に終わるはずはありません。ホテルには、驚異的な記憶力を持つ女性が身を隠しており、彼女を追う危険な人物たちも集まってきます。出入りしやすいはずのホテルは、いつの間にか逃げ場の少ない舞台へ変わり、七尾は運の悪さを抱えたまま、次々に起こる騒動へ巻き込まれていきます。

読みどころは、閉じた空間で人物たちの思惑がぶつかり続けるスピード感です。誰が何を狙っているのか、どの偶然が次の危機につながるのかが、章を追うごとに変化します。命のやり取りがあるのに、会話には妙な可笑しみがあり、緊張とユーモアが同時に走るところがこのシリーズらしい魅力です。

七尾という人物の面白さも大きな軸です。腕はあるのに、運に恵まれず、状況に翻弄されながらも、しぶとく切り抜けていく。その頼りなさと強さの混ざり方が、危険な殺し屋劇に人間味を与えています。シリーズ既読者には過去作とのつながりが楽しく、初めて読む人にも、ホテルを舞台にした単独のサスペンスとして入りやすい一冊です。

『777 トリプルセブン』は、伊坂幸太郎さんの殺し屋エンタメの現在地を味わえる作品です。スリル、偶然、会話の軽さ、最後まで転がり続ける展開を求める人におすすめです。

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