店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- ホテルを舞台にした華やかな捜査劇と、罪の連鎖を一緒に味わいたい時
- 刺さるポイント
- 過去に人を死なせた者たちを狙う事件が、ホテル・コルテシア東京に再び緊張を呼び込む
- 向いている人
- 新田と山岸のコンビ、マスカレードシリーズの駆け引きを楽しみたい人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、東野圭吾さんの『マスカレード・ゲーム』をご紹介します。
本作は、マスカレードシリーズの長編ミステリーです。解決の糸口が見えない三つの殺人事件が起き、捜査の中で奇妙な共通点が浮かび上がります。被害者たちはいずれも、過去に人を死なせたことがある人物でした。やがて刑事の新田は、事件の鍵を追って再びホテル・コルテシア東京へ向かいます。
シリーズの魅力は、ホテルという場所の特別さにあります。客はそれぞれ事情を抱えながらも、フロントでは穏やかな顔を見せます。ホテル側は客の仮面を守ろうとし、警察はその仮面の裏を暴こうとする。その緊張関係の中で、新田と山岸の視点がぶつかり、少しずつ真相に近づいていきます。
本作では、犯人探しの面白さに加えて、「裁かれなかった罪」をどう受け止めるかという重い問いが流れています。過去の出来事が法的には終わっていても、遺された人の怒りや悲しみは簡単には消えません。復讐、正義、偶然を装った計画が絡み合うことで、華やかなホテルの空気の下に冷たい緊迫感が広がります。
シリーズ既読の人には、新田と山岸の関係性が再び動き出す楽しさがあります。初めて読む人にも、ホテルを舞台にした密度の高いサスペンスとして入りやすい一冊です。人がかぶる仮面の奥に何があるのかを探りながら、最後までページをめくりたくなる作品です。
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