本文へスキップ
しろがねの葉 表紙

しろがねの葉

2026年5月27日 更新

今日は、千早茜さんの『しろがねの葉』をご紹介します。

試し聴きする Amazonで見る

店頭POP

この棚で手に取りたい理由

要約の冒頭と棚の手がかりから、手に取る理由をまとめました。

読みどころ
今日は、千早茜さんの『しろがねの葉』をご紹介します。
棚のジャンル
文学 / 歴史
試し聴き
音声レビューで、読む前に作品の雰囲気を確かめられます。

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、千早茜さんの『しろがねの葉』をご紹介します。

この作品は、戦国末期の石見銀山を舞台に、鉱山で生きる少女ウメの一生を描いた歴史長編です。第168回直木三十五賞を受賞した作品で、銀を掘る男たちの熱気、山の闇、そしてそこに生きる女たちの身体感覚までを濃密に描いています。

幼いウメは、家族とはぐれた末に銀山へ迷い込み、天才山師の喜兵衛に拾われます。喜兵衛はウメに山の歩き方、銀の気配、坑道で生きる術を教えます。ウメは闇の中で目が利くこともあり、坑道に強く惹かれていきますが、銀掘は男の仕事とされ、成長するほどに女であることが彼女の前に壁として立ちはだかります。

物語は、単に歴史上の銀山を描くだけではありません。銀を求める欲望、採掘で身体を壊していく男たち、愛する人を先に失うことが当たり前の土地で、それでも生きようとする人々の姿が重なっていきます。ウメは誰かに守られるだけの存在ではなく、山に惹かれ、男たちを愛し、何度傷ついても自分の足で立とうとする人物として描かれます。その強さは清らかなだけではなく、欲や悔しさ、嫉妬、執着も含んだ生々しいものです。

読みどころは、歴史小説としての迫力と、千早茜さんらしい官能的で鋭い心理描写が一体になっている点です。銀山の暗さや湿度、命の短さが、ウメの感情とともに迫ってきます。たくましい女性の物語、過酷な場所で生きる人間の熱、受賞作らしい読み応えを求める方におすすめです。

Nearby Shelves

近くの棚を見る

似た読み味と関連トーク

近くの棚: 似た読み味の本

4冊を棚から抜粋

Discover More

この本から広げて探す

テーマ・悩み・著者から次の一冊へ

もっと本を探す

近いジャンルや著者から、今の気分に合う本を続けて探せます。

SNSへの共有

この本をシェアする

あなたへの次のおすすめ

Books / Talks