店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 生活保護の現場を題材にした、社会派サスペンスを読みたい時
- 刺さるポイント
- 新人ケースワーカーの牧野聡美が、先輩職員の死を追ううちに制度の隙間と人間の思惑へ踏み込む
- 向いている人
- 制度の現実と事件の謎が絡むミステリーに惹かれる人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、 柚月裕子さんの社会派サスペンス 『パレートの誤算』をご紹介します。
主人公の牧野聡美は、市役所で生活保護の担当になった新人職員です。 仕事への不安を抱える彼女を支えていた先輩ケースワーカーの山川が、 訪問先のアパートで殺害されます。 聡美は山川の業務を引き継ぎ、 受給者の暮らしや支援の現場に触れるうちに、 先輩の知らなかった顔と、制度の周辺に潜む歪みに近づいていきます。
本作が描くのは、単純な善悪ではありません。 支援を必要とする人、 制度を運用する人、 そこにつけ込もうとする人。 それぞれの事情が絡み合い、 正しいはずの仕組みが思わぬ形で傷ついていきます。 聡美は経験不足ゆえに迷いますが、 現場で見たものから目をそらさず、 事件の真相と仕事の意味を同時に探っていきます。
生活保護という題材の重さはありますが、 物語はサスペンスとして読みやすく進みます。 社会の問題を遠いニュースとしてではなく、 一人の職員の足取りを通じて体感できる一冊です。
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