本文へスキップ
真夏の方程式 表紙

真夏の方程式

2026年5月27日 更新

今日は、東野圭吾さんの『真夏の方程式』をご紹介します。

試し聴きする Amazonで見る

店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
夏の海辺を舞台にした、切なさの残るミステリーを読みたい時
刺さるポイント
少年のまなざしと湯川の推理が、海辺の町に隠された過去を少しずつ照らしていく
向いている人
謎解きだけでなく、子どもと大人の距離感や後味の余韻まで味わいたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、東野圭吾さんの『真夏の方程式』をご紹介します。

夏休み、少年の恭平は、海辺の町にある親戚の旅館で過ごすことになります。同じ宿には、仕事で町を訪れていた物理学者の湯川学も滞在していました。翌朝、もう一人の宿泊客が遺体で見つかります。亡くなった男性は元刑事で、過去にこの土地と関わりを持っていた人物でした。

本作は、ガリレオシリーズの長編でありながら、事件の謎だけでなく、夏の町の空気や少年の成長が強く印象に残る作品です。海の開発をめぐる大人たちの思惑、観光地としての町の顔、そこに暮らす人々の記憶が、湯川の推理と並行して描かれます。理系の知識を使った謎解きはもちろんありますが、物語の中心にあるのは、人が何を守ろうとして沈黙するのかという問いです。

湯川と恭平の関係も読みどころです。子ども扱いせず、けれど無責任に真実を投げつけもしない湯川の態度によって、事件は単なる犯人探しではなく、少年が世界の複雑さに触れる時間にもなっていきます。海辺の明るさと、過去に沈んだ秘密の暗さが対照的で、読み進めるほどにタイトルの意味が静かに響いてきます。

『真夏の方程式』は、サスペンスとして先が気になるだけでなく、読後にほろ苦い余韻を残すミステリーです。夏の物語らしい開放感の中に、取り返しのつかない選択の重さがある。ガリレオシリーズを人間ドラマとして楽しみたい人にも向いている一冊です。

Nearby Shelves

近くの棚を見る

似た読み味と関連トーク

近くの棚: 似た読み味の本

4冊を棚から抜粋

Discover More

この本から広げて探す

テーマ・悩み・著者から次の一冊へ

もっと本を探す

近いジャンルや著者から、今の気分に合う本を続けて探せます。

SNSへの共有

この本をシェアする

あなたへの次のおすすめ

Books / Talks