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ドミノ 表紙

ドミノ

2026年5月17日 更新

今日は、恩田陸さんの『ドミノ』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
たくさんの人物が一気に交差する、勢いのある群像劇を楽しみたい時
刺さるポイント
東京駅周辺で起きる小さな出来事が、連鎖して大騒動へ転がっていく
向いている人
ミステリーの仕掛けとコメディのテンポを、軽快に味わいたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、恩田陸さんの『ドミノ』をご紹介します。

舞台は昼下がりの東京駅周辺です。保険会社のオフィスで重要な契約書を待つ人、舞台に立つ子役、推理ゲームに熱中する大学生、恋や仕事で思惑を抱えた大人たち。別々に動いているように見える人々の一日が、思いがけない形で重なり合い、ささいな失敗や勘違いが次の出来事を呼び込んでいきます。

この作品の魅力は、タイトル通りの連鎖の気持ちよさにあります。ひとつの場面では小さな笑いに見えた出来事が、別の人物にとっては大問題になり、さらに別の場所で新しい混乱を生む。読者は複数の視点を行き来しながら、倒れ始めた駒がどこまで広がるのかを追いかけることになります。

登場人物は多いものの、それぞれの欲や焦り、見栄や親切心が短い場面でくっきり立ち上がります。悪意だけで事件が進むのではなく、誰かの思い込みや善意までもが予想外の方向へ転がるところに、恩田陸さんらしい人間観察の面白さがあります。軽快な会話とスピード感がありながら、都市の雑踏の中で人と人が偶然つながる高揚も残ります。

『ドミノ』は、重い余韻よりも、読み進める楽しさを前面に出した一冊です。たくさんのピースが最後にどう並ぶのかを見届けたい人、群像劇のテンポやにぎやかなミステリーが好きな人に向いています。

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