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コーイチは、高く飛んだ 表紙

コーイチは、高く飛んだ

2026年5月27日 更新

今日は、辻堂ゆめさんの青春スポーツミステリー 『コーイチは、高く飛んだ』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
青春スポーツの輝きと、その裏側にある不穏な謎を読みたい時
刺さるポイント
体操にすべてを懸ける少年を襲う連鎖的な不運が、家族と心の真相を照らしていく
向いている人
スポーツ小説の熱さと、心理ミステリーの苦さを同時に味わいたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、辻堂ゆめさんの青春スポーツミステリー 『コーイチは、高く飛んだ』をご紹介します。

結城幸市は、体操界で将来を期待されている高校生です。コーチである両親に支えられ、幼なじみにも応援されながら、競技に打ち込む日々を送っていました。鉄棒で宙を舞う瞬間の高揚感と、努力が結果につながっていく手応え。そんな明るい青春の時間は、彼の周囲で不穏な出来事が続くことで、少しずつ影を帯びていきます。

練習中の器具に起こる異変、家族を襲う事故、そして幸市自身の心を追い詰めていく疑念。ひとつひとつは偶然にも見える出来事が重なるにつれて、彼は自分の周囲で何が起きているのかを考えずにはいられなくなります。大切な人を守りたい気持ちと、競技者として前へ進まなければならない重圧。その両方が、幸市の心を激しく揺さぶっていきます。

本作は、スポーツ小説の爽快さだけを描く作品ではありません。競技に懸ける純粋な思いがあるからこそ、家族への不安や疑いは深く刺さります。努力、才能、期待、そして小さな悪意が絡み合い、読者は幸市の苦しさに寄り添いながら、真相へ向かう道をたどることになります。

読み終えたあとに残るのは、勝敗だけでは測れない青春の痛みと、最後まで高く飛ぼうとする人間の切実さです。スポーツを題材にしたミステリーや、若者の心の揺れを丁寧に描く物語が好きな人におすすめです。

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