店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 勢いのある青春小説で、何も考えずに笑って熱くなりたい時
- 刺さるポイント
- 機械制御研究部の無茶な活動が、友情と学生時代のまぶしさを爆発させる
- 向いている人
- 理系男子の青春、部活もの、テンポの速いエンタメ小説が好きな人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、有川浩さんの『キケン』をご紹介します。
舞台は、成南電気工科大学の機械制御研究部です。略して「機研」。けれども周囲からは、その破天荒な活動ぶりから「キケン」と呼ばれています。新入生の元谷は、強烈な先輩たちに引き込まれ、実験、工作、学園祭、無茶な勝負に巻き込まれていきます。常識から少しはみ出した彼らの日々が、勢いよく駆け抜ける青春小説です。
この作品は、とにかくテンポのよさが魅力です。頭の回転が速く、行動力もあり、でもどこか子どもっぽい男子学生たちが、全力で馬鹿なことに挑む。その熱量が、ページの外まで飛び出してくるように感じられます。危なっかしくて呆れる場面も多いのに、彼らの本気度が伝わるため、いつの間にか応援したくなります。
ただ騒がしいだけではなく、学生時代にしかない時間のまぶしさも残ります。失敗しても、怒られても、仲間と一緒なら笑い話に変わっていく。今は無意味に見える出来事が、後から振り返ると大切な記憶になっている。そんな青春の感覚が、有川浩さんらしい会話の勢いと一緒に描かれています。
『キケン』は、理系の部活ものとしても、友情小説としても楽しめる一冊です。重いテーマよりも明るい勢いを求めている時、学生時代の無茶や仲間との時間を思い出したい時、気持ちよく笑えるエンタメ小説を読みたい時に向いています。
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