本文へスキップ
霞町物語 表紙

霞町物語

2026年5月27日 更新

今日は、浅田次郎さんの連作短編集『霞町物語』をご紹介します。

試し聴きする Amazonで見る

店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
昭和の東京と青春の記憶に、少し甘くほろ苦く浸りたい時
刺さるポイント
霞町の写真館をめぐる家族と若者の日々が、懐かしさと喪失感を連れてくる
向いている人
自伝的な空気のある連作短編や、時代の匂いを感じる青春小説が好きな人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、浅田次郎さんの連作短編集『霞町物語』をご紹介します。

舞台は、今の西麻布あたりにあった霞町です。写真館を営む家族、粋で美しい祖母、友人たちとの夜遊び、湘南へ向かう道、そして成長するにつれて少しずつ見えてくる大人の寂しさ。物語は、昭和の東京の空気をまといながら、少年から青年へ移っていく時間を描いていきます。

この作品の魅力は、懐かしさをただ美しい思い出として閉じ込めないところです。若い頃の高揚感や、街のまぶしさがある一方で、家族の影、戦争の記憶、別れの予感もそっと差し込まれます。楽しかった日々を振り返るほど、その時間がもう戻らないことも鮮やかになります。

収録作は一つひとつ独立して読めますが、全体を通して読むと、霞町という場所そのものが大切な登場人物のように感じられます。写真館、路地、車、ディスコ、古い家の匂い。具体的な風景が積み重なることで、読者自身の記憶まで呼び起こされるような感覚があります。

『霞町物語』は、派手な筋立てで引っ張る小説ではありません。過ぎ去った青春を、少し照れくさく、けれど深い愛情をもって見つめる一冊です。家族や故郷、若さの終わりにあるほろ苦さを味わいたい人に向いています。

Nearby Shelves

近くの棚を見る

似た読み味と関連トーク

近くの棚: 似た読み味の本

4冊を棚から抜粋

Discover More

この本から広げて探す

テーマ・悩み・著者から次の一冊へ

もっと本を探す

近いジャンルや著者から、今の気分に合う本を続けて探せます。

SNSへの共有

この本をシェアする

あなたへの次のおすすめ

Books / Talks