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彼女が最後に見たものは 表紙

彼女が最後に見たものは

2026年5月27日 更新

今日は、まさきとしかさんの『彼女が最後に見たものは』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
ひとりの死の背後にある人生と、見過ごされた孤独を追いたい時
刺さるポイント
身元不明女性の死と過去の未解決事件が重なり、見えていた人物像が反転する
向いている人
刑事ものの謎解きと、切ない人間ドラマの余韻を両方求める人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、まさきとしかさんの『彼女が最後に見たものは』をご紹介します。

クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルで、五十代と思われる女性の遺体が見つかります。身元はわからず、ホームレスとして暮らしていたらしい。警視庁捜査一課の三ツ矢秀平と、戸塚警察署の田所岳斗は再びコンビを組み、彼女がどこから来て、なぜ死ななければならなかったのかを追い始めます。

やがて、女性の指紋が千葉県で起きた男性刺殺事件の現場に残されていたものと一致します。遠く離れた二つの事件は、松波郁子という女性の過去を介してつながっていく。彼女はなぜ居場所を失い、何を抱えたまま最後の場所へたどり着いたのか。捜査が進むほど、周囲の人々の人生まで浮かび上がってきます。

本作は、前作から続く三ツ矢と田所の刑事ミステリーでありながら、中心にあるのは「死んだ人をどう見るか」という問いです。事件の被害者として、社会からこぼれ落ちた人として、誰かの家族として。見る角度が変わるたびに、同じ人物の輪郭が違って見えてきます。

読者の反応でも、複雑な人間関係をほどいていく面白さと、最後に残る切なさがよく語られる作品です。派手なトリックだけでなく、人が誰にも見せずに抱えていた思いまで知りたい人に向いています。読み終えるころには、タイトルの「最後に見たもの」が、単なる謎ではなく、その人の人生を受け止めるための問いとして響いてきます。

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