店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 受け身ではなく、自分で真相を組み立てる読書がしたい時
- 刺さるポイント
- 文章と写真の二段構えで、解釈が反転する体験を味わえる
- 向いている人
- 後から効く違和感や倫理の揺らぎに惹かれるミステリー読者
Reading Notes
読みどころメモ
今日は、 道尾秀介さんのミステリー作品、 『いけないⅡ』 についてお話しします。
この作品は、 前作『いけない』と同じく、 短い物語が積み重なり、 読者自身が真相に気づいていく構成になっています。
一つひとつの話は、 とても静かに始まります。 日常の中で起きた出来事。 違和感はあるけれど、 決定的な証拠はない。
けれど、 読み終えたあとに示される 写真や視覚的な情報によって、 それまで信じていた理解が、 ゆっくりと崩れていきます。
「そういうことだったのか」 そう気づいた瞬間、 物語は一気に別の顔を見せます。
レビューで多く語られているのは、 『いけないⅡ』が 前作以上に“読者の倫理観”を揺さぶる作品だという点です。
誰が悪いのか。 どこからが罪なのか。 そもそも、 自分は本当に正しい側に立っているのか。
この物語は、 答えを与えてくれません。 ただ、 気づいてしまったあとに残る 居心地の悪さを、 読者に静かに手渡します。
また本作では、 「見なかったことにする」 「知らないふりをする」 そんな人間の選択が、 より強く描かれています。
真実は、 いつも残酷とは限らない。 けれど、 知ってしまうことで、 戻れなくなることがある。
感想には、 「前作よりも後味が重い」 「考えさせられる時間が長く続く」 「読み終わってから誰かと話したくなった」 といった声が多く見られます。
『いけないⅡ』は、 謎を解いてスッキリする物語ではありません。 むしろ、 割り切れない感情を抱えたまま、 ページを閉じる本です。
もし、 ミステリーに “驚き”だけでなく “問い”を求めているなら。 静かな夜に、 じっくり聴いてほしい一冊です。
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