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紹介本と会話の入口を、試聴前に選びやすいPOPとしてまとめました。
- 紹介本
- 君のクイズ / 小川哲
- 話題の入口
- 今日は小川哲さんの『君のクイズ』を取り上げます。クイズ番組の決勝戦で起きた、たった一問の不可解な出来事を追っていく作品です。
- 聴きどころ
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導入
MC
今日は小川哲さんの『君のクイズ』を取り上げます。クイズ番組の決勝戦で起きた、たった一問の不可解な出来事を追っていく作品です。
アシスタント
問題文が一文字も読まれないうちに正解する、という出発点が強烈ですよね。しかも、そこから超常的な話ではなく、思考と記憶で迫っていくところが面白いです。
MC
日本推理作家協会賞を受賞し、本屋大賞でも注目された一冊です。短めの作品ですが、読んでいる間の集中度はかなり高いですね。
あらすじ
MC
主人公の三島玲央は、生放送のクイズ番組で決勝まで勝ち上がります。ところが最後の勝負で、対戦相手の本庄絆が問題を聞く前に答え、しかも正解してしまう。
アシスタント
三島からすると、敗北そのものよりも「なぜそれが可能だったのか」が引っかかるわけですね。
MC
そこで彼は、決勝戦の一問一問、対戦相手の仕草、番組の構成、自分の記憶をたどり直していきます。
アシスタント
事件は派手に広がらないのに、頭の中ではどんどん推理が更新されていく。そこがこの作品の推進力になっています。
クイズがミステリーになる瞬間
MC
本作の魅力は、クイズという競技をそのままミステリーの仕掛けにしているところです。
アシスタント
ふつうなら「知識量を競うもの」と見えますが、この小説では記憶、予測、反応速度、相手の読みまで含めた総合的な勝負として描かれます。
MC
だから、一問の正解をめぐる検証が、犯人探しのような緊張感を持つんですよね。
アシスタント
読者も主人公と一緒に、偶然なのか、実力なのか、不正なのか、別の理由があるのかを考え続けることになります。
敗北と記憶の物語
MC
もう一つ印象的なのは、この作品が単なる謎解きだけでは終わらないことです。
アシスタント
主人公が相手を調べているようで、実は自分の敗北や、クイズに向き合ってきた時間を掘り返している感じがあります。
MC
記憶は確かなようで、あとから意味が変わることがあります。この作品では、その揺らぎがとても重要ですね。
アシスタント
「自分は何を見ていたのか」「なぜその答えにたどり着けなかったのか」という問いが、勝敗以上に深く残ります。
読みどころ
MC
読みどころは、情報の出し方のうまさです。新しい手がかりが出るたびに、同じ場面の見え方が少しずつ変わっていきます。
アシスタント
しかも説明が重すぎないので、クイズに詳しくない人でも追いやすいですよね。
MC
そうですね。競技クイズの専門性を感じさせながら、読者を置いていかないバランスがあります。
アシスタント
知的興奮はあるけれど、最後には人間の感情が残る。その配分がこの作品らしいと思います。
どんな人におすすめか
MC
短い時間で濃い読書体験を味わいたい人にはかなり向いています。
アシスタント
ロジックを追うミステリーが好きな人、会話や内省で進む小説が好きな人にもおすすめですね。
MC
派手な事件よりも、ひとつの違和感を徹底的に掘り下げるタイプの物語が好きなら、かなり刺さるはずです。
アシスタント
クイズ番組を見る目も少し変わりそうです。答えを知っているかどうかだけではなく、その人がどう答えに近づいたのかを見たくなります。
まとめ
MC
『君のクイズ』は、一問の不可解な正答から、記憶、推理、敗北の意味まで掘り下げていく思考型ミステリーです。
アシスタント
読みやすい長さなのに、読後にはかなり濃い余韻が残りますね。
MC
クイズという題材を通して、人が何を見て、何を信じ、どう理解したつもりになるのかまで問いかけてくる作品でした。
アシスタント
知的な刺激と感情の揺れを同時に楽しみたい方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。