本文へスキップ
残照の頂 続・山女日記 表紙

残照の頂 続・山女日記

2026年5月27日 更新

今日は、湊かなえさんの『残照の頂 続・山女日記』をご紹介します。

試し聴きする Amazonで見る

店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
山を登る時間の中で、人生の迷いがほどけていく物語を読みたい時
刺さるポイント
頂上へ向かう一歩一歩が、後悔や不安を抱えた女性たちの心の変化と重なる
向いている人
『山女日記』の余韻が好きで、静かな再生の物語を続けて味わいたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、湊かなえさんの『残照の頂 続・山女日記』をご紹介します。

この作品は、『山女日記』に続く、山と人生を重ねて描く連作長編です。登場する女性たちは、それぞれに後悔や迷いを抱えています。大切な人を失ったあとに残った思い、仕事や将来への不安、仲間との距離、親子のすれ違い。山を登る時間は、そうした感情から逃げるためではなく、もう一度きちんと見つめるための場所として描かれています。

前作と同じく、山の描写は単なる背景ではありません。苦しい登り、足元に集中する時間、ふと視界が開ける瞬間。そうした身体の感覚が、登場人物たちの心の動きと自然に重なります。何かを一気に解決する物語ではなく、少しずつ息を整えながら、次の一歩を選んでいく作品です。

湊かなえさんらしい鋭さも健在です。登場人物たちは、きれいな言葉だけで自分を語れるわけではありません。相手を思っているつもりで押しつけてしまうこともあれば、自分を守るために本音を隠すこともあります。ただ、本作はその弱さを責めるよりも、弱さを抱えたまま歩き出すことに目を向けています。

『残照の頂 続・山女日記』は、山岳小説の爽やかさと、人の心の奥に触れる静かな深さをあわせ持つ一冊です。日常の中で立ち止まっている人に、ゆっくり歩けば見える景色があることを思い出させてくれます。

Nearby Shelves

近くの棚を見る

似た読み味と関連トーク

近くの棚: 似た読み味の本

4冊を棚から抜粋

Discover More

この本から広げて探す

テーマ・悩み・著者から次の一冊へ

もっと本を探す

近いジャンルや著者から、今の気分に合う本を続けて探せます。

SNSへの共有

この本をシェアする

あなたへの次のおすすめ

Books / Talks