店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 科学で割り切れない不思議を、論理で解き明かす快感を味わいたい時
- 刺さるポイント
- 予知夢や虫の知らせのような怪異が、湯川の推理で現実の事件へ姿を変える
- 向いている人
- ガリレオシリーズを短編からテンポよく楽しみたい人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、 東野圭吾さんの連作ミステリー 『予知夢』をご紹介します。
本作は、物理学者・湯川学が不可思議な事件の謎に挑む、ガリレオシリーズ第2作です。扱われるのは、予知夢、ポルターガイスト、虫の知らせ、火の玉のように、いかにも超常現象めいた出来事ばかりです。深夜、少女の部屋に侵入した男が、昔見た夢を根拠に運命を語る事件から始まり、常識では説明しづらい現象が次々と草薙刑事の前に持ち込まれます。
けれど、この物語の面白さは、怪異そのものを怖がらせるところにはありません。湯川は、誰かの思い込みや偶然をただ否定するのではなく、現場に残された事実を一つずつ拾い、科学と論理の光を当てていきます。すると、不思議に見えた出来事の裏に、人間の執着、孤独、罪悪感、そして切実な願いが浮かび上がります。
短編ごとに謎の種類が変わるため、テンポよく読み進められる一方で、解決後に少し苦さが残る話もあります。超常現象を扱いながら、最後に残るのは人間の弱さや哀しさであり、そこに東野圭吾さんらしい読みやすさと余韻があります。
『予知夢』は、理系ミステリーの鮮やかさを気軽に味わいたい人にぴったりの一冊です。ガリレオシリーズの入口としても、すでに湯川と草薙の関係を知っている人の再読にも向いています。
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