店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 町内の痛快な人情活劇を、もう一度気楽に楽しみたい時
- 刺さるポイント
- 三人組の自警団が、身近な困りごとを笑いと勢いでほどいていく
- 向いている人
- 世代を越えた掛け合い、勧善懲悪、温かい町の物語が好きな人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、有川浩さんの『三匹のおっさん ふたたび』をご紹介します。
『三匹のおっさん ふたたび』は、定年後に町内自警団を結成した三人組の活躍を描くシリーズ第二作です。剣道のキヨ、柔道のシゲ、機械に強いノリ。かつての悪ガキ三人組は、年齢を重ねても勢いを失わず、近所で起こる困りごとに首を突っ込んでいきます。今回も、日常のすぐそばにある問題が、彼らのまっすぐすぎる正義感を刺激します。
このシリーズの魅力は、大げさな事件よりも、町の空気や人間関係の面倒くささを生き生きと描くところにあります。高齢者を狙うトラブル、家族のすれ違い、若い世代との価値観の違い。誰かが見て見ぬふりをすれば流れてしまいそうな問題に、三人のおっさんたちは遠慮なく踏み込んでいきます。
もちろん、彼らは完璧な人格者ではありません。口は悪く、短気で、少々やり方が荒いところもあります。それでも、困っている人を放っておけない気持ちは本物です。読んでいると、正しさだけでなく、長年の付き合いから生まれる信頼や、家族には言いにくい本音を受け止める距離感が心地よく伝わってきます。
『三匹のおっさん ふたたび』は、前作の痛快さをそのままに、町に暮らす人たちの輪郭をさらに広げる一冊です。難しいことを考えすぎずに笑いたい時にも、頼れる大人の格好よさを味わいたい時にも、安心して手に取れる物語です。
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