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麦本三歩の好きなもの 第二集 表紙

麦本三歩の好きなもの 第二集

2026年5月27日 更新

今日は、住野よるさんの小説『麦本三歩の好きなもの 第二集』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
慌ただしい毎日の中で、ゆるやかな成長と安心できる笑いに触れたい時
刺さるポイント
図書館で働く三歩に訪れる新しい出会いが、変わらない日常の少し先を見せてくれる
向いている人
大きな事件よりも、職場や生活の会話からにじむ温かさを楽しみたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、住野よるさんの小説『麦本三歩の好きなもの 第二集』をご紹介します。

図書館で働く麦本三歩の日々は、相変わらず小さな失敗と小さな喜びに満ちています。朝が苦手で、好きなものにはまっすぐで、人との距離の取り方には少し不器用。それでも三歩は、職場の先輩や後輩、近所の人、思いがけず出会う相手との関わりの中で、自分なりに毎日を進めていきます。第二集では、これまでのゆるやかな空気はそのままに、三歩の周囲に新しい人間関係が加わり、彼女の生活に少しずつ変化が生まれます。

このシリーズの良さは、三歩を特別な成功者として描かないところにあります。仕事で迷惑をかけることもあれば、言葉の選び方に失敗することもあります。けれど、彼女は自分の好きなものに救われながら、人の優しさにも少しずつ気づいていきます。怖いと思っていた先輩の別の顔、うまく付き合えるかわからない後輩との距離、初めての場所で感じる緊張。そうした何気ない場面が積み重なり、三歩が以前よりほんの少しだけ広い世界を歩いていることが伝わってきます。

図書館という職場の落ち着いた雰囲気も、作品の魅力を支えています。本に囲まれた場所で働く人たちの日常は、派手ではないからこそ、会話や沈黙の温度がよく見えます。読んでいると、三歩の失敗に笑いながらも、自分の暮らしの中にも同じような小さな支えがあることを思い出します。

『麦本三歩の好きなもの 第二集』は、前作で三歩の不器用さを好きになった人に、もう一度会いに行くような一冊です。変わらない良さと、少しだけ変わっていく寂しさ。その両方を、やわらかなユーモアで包んでくれる日常小説です。

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