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海賊とよばれた男 上 表紙

海賊とよばれた男 上

2026年5月27日 更新

今日は、百田尚樹さんの『海賊とよばれた男 上』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
敗戦後の日本を背景に、仕事と信念の物語を読みたい時
刺さるポイント
すべてを失った石油会社の店主が、社員を守りながら再起へ踏み出す
向いている人
経済、歴史、企業ドラマが重なる骨太な長編を求める人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、百田尚樹さんの『海賊とよばれた男 上』をご紹介します。

舞台は、敗戦直後の日本です。国岡商店を率いる国岡鐡造は、海外資産も販路も失い、会社には借金だけが残るという厳しい状況に立たされます。それでも彼は、社員を切り捨てる道を選びません。石油を扱う会社として何ができるのかを探り、焼け跡の日本で商いを立て直そうとします。

上巻の魅力は、ひとりの経営者の豪胆さだけでなく、その信念がどこから来たのかを過去にさかのぼって描くところにあります。若き日の鐡造は、既存の商習慣に正面からぶつかり、時には周囲から無謀だと見られながらも、自分が正しいと信じるやり方を貫いていきます。そこには、利益だけではなく、人を信じること、客を裏切らないこと、働く仲間を家族のように守ることへの強いこだわりがあります。

経済小説として読むと、石油という資源が暮らしや産業を支え、同時に国際政治とも深く結びついていることが見えてきます。一方で、人間ドラマとして読むと、国岡商店の店員たちが苦境の中で踏みとどまる姿が胸に残ります。会社を守るというより、人の誇りを守る物語として読めるのです。

『海賊とよばれた男 上』は、戦後の混乱から物語が大きく動き出す前半です。困難の中で立ち上がる人間を描いた熱量のある一冊で、下巻へ向けて、国岡鐡造の戦いが国内から世界へ広がっていく期待を抱かせます。

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