店頭POP
この棚で手に取りたい理由
要約の冒頭と棚の手がかりから、手に取る理由をまとめました。
- 読みどころ
- 今日は、 原田マハさんの作品、 『本日は、お日柄もよく』 についてお話しします。
- 棚のジャンル
- お仕事 / 心温まる
- 試し聴き
- 音声レビューで、読む前に作品の雰囲気を確かめられます。
Reading Notes
読みどころメモ
今日は、 原田マハさんの作品、 『本日は、お日柄もよく』 についてお話しします。
この物語の主人公は、OLの二ノ宮こと葉です。想いを寄せていた幼なじみの結婚披露宴に出席し、落ち込んだ気持ちを抱えていたこと葉は、そこで人生を変えるような祝辞に出会います。場の空気をやわらかくほどき、聞く人の胸にまっすぐ届くそのスピーチを書いたのは、伝説的なスピーチライターの久遠久美でした。こと葉はその言葉の力に衝撃を受け、久美のもとで学び始めます。
本作の魅力は、華やかな言葉の技術だけではありません。人前で話すこと、誰かを励ますこと、相手の心を動かすこと。そのどれもが、表面的な美辞麗句では成り立たないのだと、物語は丁寧に描いていきます。こと葉は、結婚式の祝辞から政治家の演説まで、さまざまな現場で言葉と向き合いながら、相手の人生や願いをすくい上げる難しさを知っていきます。
お仕事小説として読むと、スピーチライターという職業の面白さが際立ちます。依頼者の代わりに言葉を選ぶ仕事でありながら、実際にはその人自身の本音を掘り起こす仕事でもある。こと葉が迷い、失敗し、それでも誰かの背中を押す一文を探していく姿には、働くことの手応えと責任が重なります。
同時に、青春小説としての爽やかさもあります。憧れの人との出会い、師弟関係、自分の未熟さを思い知る瞬間、そして少しずつ自分の言葉を獲得していく成長。読み終えるころには、普段何気なく使っている言葉にも、誰かを支えたり前へ進ませたりする力があるのだと感じられるはずです。
人に思いを伝えることが苦手な人にも、仕事や人生の節目で一歩踏み出したい人にも、温かな余韻を残してくれる一冊です。
Nearby Shelves
近くの棚を見る
近くの棚: 似た読み味の本
Discover More
この本から広げて探す
もっと本を探す
近いジャンルや著者から、今の気分に合う本を続けて探せます。