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ドキュメント

2026年5月27日 更新

今日は、湊かなえさんの『ドキュメント』をご紹介します。

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今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
青春小説の明るさに、真実を追う緊張感もほしい時
刺さるポイント
放送部が撮った映像の一場面から、仲間の疑惑と隠された意図が動き出す
向いている人
ブロードキャストの続きとして、成長とミステリーの両方を楽しみたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、湊かなえさんの『ドキュメント』をご紹介します。

『ブロードキャスト』に続き、青海学院高校の放送部を舞台にした物語です。圭祐たちはラジオドラマ部門で全国大会準決勝まで進みましたが、決勝には届きませんでした。三年生が引退したあと、彼らは新たにテレビドキュメント部門へ挑みます。ドローンを使って陸上部を撮影していたところ、映像の中に、煙草を持って部室から出てくる同級生の姿が映り込みます。

疑惑を見つけた瞬間から、放送部の活動は単なる作品作りではなくなります。映像は真実を映すように見えますが、どこを切り取り、どう編集し、誰に見せるかによって意味が変わります。圭祐たちは、仲間を信じたい気持ちと、事実を確かめなければならない責任の間で揺れながら、事件の背景を探っていきます。

本作の魅力は、青春小説としての熱さと、ミステリーとしての緊張感が同時にあるところです。放送部のメンバーは、ただ明るく前向きなだけではありません。自分の正しさを押し通したくなる瞬間もあれば、誰かを守るために黙ってしまう瞬間もあります。だからこそ、伝えることの難しさが物語の中心にしっかり残ります。

『ドキュメント』は、前作で新しい居場所を見つけた圭祐たちが、次の段階で「何を伝えるべきか」と向き合う一冊です。部活ものの爽やかさを楽しみながら、湊かなえさんらしい人間関係の苦さも味わえます。

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