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ぼくは明日、昨日のきみとデートする 表紙

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

2026年5月27日 更新

今日は、七月隆文さんの『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』をご紹介します。

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要約の冒頭と棚の手がかりから、手に取る理由をまとめました。

読みどころ
今日は、七月隆文さんの『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』をご紹介します。
棚のジャンル
恋愛 / 青春
試し聴き
音声レビューで、読む前に作品の雰囲気を確かめられます。

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、七月隆文さんの『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』をご紹介します。

この作品は、京都の美術大学に通う高寿が、電車の中で出会った女性、愛美に一目惚れするところから始まる恋愛小説です。思い切って声をかけたことをきっかけに二人は距離を縮め、京都の街を歩きながら、初々しいデートを重ねていきます。最初はまっすぐな青春恋愛として読めますが、愛美には高寿が想像もしていなかった大きな秘密がありました。

本作の魅力は、仕掛けが明かされたあとに、これまでの場面の意味が変わって見えるところです。何気ない言葉、待ち合わせ、相手を見つめる表情。甘く見えていた出来事の一つひとつに、別の切実さが宿っていたことに気づくと、物語を最初から読み返したくなります。

舞台となる京都の空気も印象的です。駅、大学、街角、観光地の風景が、二人の恋の時間をやわらかく包みます。けれど、その穏やかさの奥には、同じ時間を同じ向きに進めない二人の寂しさがあります。好きになるほど、普通の恋人たちと同じ未来を望むことが難しくなる。その構造が、物語に強い切なさを与えています。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は、恋愛小説の甘さと、時間をめぐるファンタジーの驚きを一緒に味わいたい人に向いています。読み終えたあと、出会いの場面にもう一度戻りたくなる一冊です。

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