店頭POP
この棚で手に取りたい理由
要約の冒頭と棚の手がかりから、手に取る理由をまとめました。
- 読みどころ
- 今日は、七月隆文さんの『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』をご紹介します。
- 棚のジャンル
- 恋愛 / 青春
- 試し聴き
- 音声レビューで、読む前に作品の雰囲気を確かめられます。
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、七月隆文さんの『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』をご紹介します。
この作品は、京都の美術大学に通う高寿が、電車の中で出会った女性、愛美に一目惚れするところから始まる恋愛小説です。思い切って声をかけたことをきっかけに二人は距離を縮め、京都の街を歩きながら、初々しいデートを重ねていきます。最初はまっすぐな青春恋愛として読めますが、愛美には高寿が想像もしていなかった大きな秘密がありました。
本作の魅力は、仕掛けが明かされたあとに、これまでの場面の意味が変わって見えるところです。何気ない言葉、待ち合わせ、相手を見つめる表情。甘く見えていた出来事の一つひとつに、別の切実さが宿っていたことに気づくと、物語を最初から読み返したくなります。
舞台となる京都の空気も印象的です。駅、大学、街角、観光地の風景が、二人の恋の時間をやわらかく包みます。けれど、その穏やかさの奥には、同じ時間を同じ向きに進めない二人の寂しさがあります。好きになるほど、普通の恋人たちと同じ未来を望むことが難しくなる。その構造が、物語に強い切なさを与えています。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は、恋愛小説の甘さと、時間をめぐるファンタジーの驚きを一緒に味わいたい人に向いています。読み終えたあと、出会いの場面にもう一度戻りたくなる一冊です。
Nearby Shelves
近くの棚を見る
近くの棚: 似た読み味の本
Discover More
この本から広げて探す
もっと本を探す
近いジャンルや著者から、今の気分に合う本を続けて探せます。