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まず耳で確かめたいトーク
紹介本と会話の入口を、試聴前に選びやすいPOPとしてまとめました。
- 紹介本
- 夜明けのすべて / 瀬尾まいこ
- 話題の入口
- 今日は瀬尾まいこさんの『夜明けのすべて』を取り上げます。
- 聴きどころ
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トーク内容
導入
MC
今日は瀬尾まいこさんの『夜明けのすべて』を取り上げます。
アシスタント
心身の不調を抱えながら働く二人を描いた、静かで温かい物語ですね。
MC
大きな事件で引っ張るというより、日常の中で少しずつ息がしやすくなっていく過程を見つめる作品です。
アシスタント
読み終えたあとに、誰かを無理に励ますより、隣でできることをする大切さが残ります。
あらすじ
MC
主人公の藤沢美紗は、月経前症候群の影響で感情のコントロールが難しくなる時期があります。
アシスタント
もう一人の中心人物、山添孝俊は、パニック障害のために以前のようには働けなくなっています。
MC
二人は同じ職場で出会います。最初から分かり合うわけではなく、むしろ互いの言動に戸惑うところから始まるんですよね。
アシスタント
でも事情を知るうちに、相手を治そうとするのではなく、自分にできる範囲で支える関係になっていきます。
不調を抱えて働くということ
MC
この作品が誠実なのは、不調をドラマチックな克服物語にしないところです。
アシスタント
調子が悪い日があることを前提にして、仕事の進め方や周囲との距離を少しずつ調整していきます。
MC
できないことを責めるのではなく、できる形を探す。その地味な積み重ねが、とても現実的に描かれています。
アシスタント
読んでいる側も、誰かのしんどさを完全には分からなくても、接し方を変えることはできると感じられます。
恋愛ではない支え合い
MC
美紗と山添の関係は、恋愛に寄せすぎないところが印象的です。
アシスタント
友達とも恋人とも言い切れないけれど、同じ職場で日々をやり過ごす仲間として近づいていくんですよね。
MC
相手の人生を丸ごと背負うのではなく、今日困っている部分に手を貸す。その距離感がちょうどいい。
アシスタント
優しさを大げさに飾らないからこそ、かえって信頼できる関係に見えます。
職場の温度
MC
職場の描き方も、この作品の大きな魅力です。
アシスタント
理想化された完璧な人たちではなく、戸惑いながらも少しずつ理解しようとする普通の大人たちとして描かれます。
MC
会社という場所は、毎日顔を合わせるからこそ難しさもあります。でも、だからこそ小さな配慮が効いてくる。
アシスタント
仕事の物語としても読めますよね。成果だけでは測れない、人が働き続けるための土台が見えてきます。
どんな人におすすめか
MC
この本は、今ちょっと疲れている人に届きやすい一冊だと思います。
アシスタント
すぐに元気になろう、前向きになろう、と急かされるのが苦しい時にも読みやすいです。
MC
また、身近な人の不調にどう接したらいいか迷ったことがある人にも向いています。
アシスタント
助けるという言葉を重くしすぎず、相手のそばでできることを考えるきっかけになります。
まとめ
MC
『夜明けのすべて』は、苦しさを消し去る物語ではなく、苦しさがあっても日々を続けるための物語でした。
アシスタント
優しさをきれいごとにしないところが、いちばんの温かさにつながっています。
MC
読後には、誰かに向ける目線が少しだけやわらかくなるはずです。
アシスタント
しんどい日々に、そっと明かりを置いてくれる一冊です。