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空飛ぶ広報室 表紙

空飛ぶ広報室

2026年5月27日 更新

今日は、有川浩さんの『空飛ぶ広報室』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
仕事への誇りを失いかけた時に、もう一度前を向きたい時
刺さるポイント
夢を絶たれた元パイロットが、広報という仕事を通じて人を伝える意味を知っていく
向いている人
お仕事小説、組織の中での成長、爽やかな恋愛要素を一緒に味わいたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、有川浩さんの『空飛ぶ広報室』をご紹介します。

主人公の空井大祐は、航空自衛隊の戦闘機パイロットとして空を飛ぶことを夢見てきた青年です。けれども不慮の事故でその道を断たれ、航空幕僚監部の広報室へ異動することになります。そこにいるのは、癖は強いけれど仕事への熱量を失っていない先輩たち。さらに、取材で出会ったテレビディレクターの稲葉リカとの関わりが、空井に新しい役割を見つめ直させていきます。

この作品は、自衛隊を題材にしたお仕事小説でありながら、単に特殊な職場を紹介する物語ではありません。人に何かを伝えるとはどういうことか。取材する側とされる側の間にある距離を、どうやって埋めていくのか。広報室という場所を通して、言葉の選び方、相手への敬意、仕事に向き合う覚悟が丁寧に描かれます。

読み味はとても前向きです。大きな挫折を経験した空井が、最初から強く立ち直るわけではなく、周囲の人たちとの会話や失敗の中で少しずつ自分の居場所を作っていく。その過程に、有川浩さんらしいテンポのよい会話と、甘さを含んだ人間関係が重なります。広報室の面々もそれぞれ魅力があり、組織の中で働く人たちの誇りが自然に伝わってきます。

『空飛ぶ広報室』は、夢が形を変えても人生は続いていくことを、爽やかに示してくれる一冊です。仕事で壁にぶつかっている人、誰かに自分の仕事を理解してもらう難しさを感じている人、明るい読後感のある長編を読みたい人に向いています。

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