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冷静と情熱のあいだ Rosso 表紙

冷静と情熱のあいだ Rosso

2026年5月27日 更新

今日は、江國香織さんの恋愛小説 『冷静と情熱のあいだ Rosso』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
忘れられない恋の記憶に、静かに浸りたい時
刺さるポイント
ミラノの空気と過去の約束が、冷静さの奥に残る情熱を照らす
向いている人
大人の恋愛、記憶、待つことの痛みを味わいたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、江國香織さんの恋愛小説 『冷静と情熱のあいだ Rosso』をご紹介します。

この作品は、ひとつの恋を男女それぞれの視点から描く対の物語のうち、 女性の側から過去と現在を見つめる一冊です。 主人公のあおいは、ミラノで穏やかな日々を送っています。 仕事も恋人もあり、生活は整っているように見えます。 けれど心の奥には、かつて深く愛した順正との記憶と、 二人で交わした約束が消えずに残っています。

物語は大きな事件で動くのではなく、あおいの胸の内を行き来しながら進みます。 街の空気、部屋の静けさ、現在の恋人との距離、 そしてふいに蘇る若い日の恋。 江國香織さんの文章は、感情を声高に説明するのではなく、 暮らしの細部や沈黙の中に、忘れられない思いの輪郭を浮かび上がらせます。

読後に残るのは、恋が終わったあとも人生の中に残り続ける時間の重みです。 あおいは過去に縛られているだけではありません。 冷静であろうとしながらも、自分の中にまだ熱を持つものがあることを知っています。 その揺れが、作品全体に静かな緊張を与えています。

『冷静と情熱のあいだ Rosso』は、激しい恋愛を描きながらも、 読み味はとても抑制されています。 忘れられない人がいること、過去の約束を心のどこかで守り続けること、 そしてそれでも現在を生きていくこと。 そうした大人の感情を、落ち着いた余韻の中で味わえる作品です。

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