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この棚で手に取りたい理由
要約の冒頭と棚の手がかりから、手に取る理由をまとめました。
- 読みどころ
- 今日は、 池井戸潤さんの『七つの会議』についてお話しします。
- 棚のジャンル
- 社会 / サスペンス
- 試し聴き
- 音声レビューで、読む前に作品の雰囲気を確かめられます。
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、 池井戸潤さんの『七つの会議』についてお話しします。
舞台は、どこにでもありそうな中堅メーカーです。ある日、営業部で起きたパワハラ問題をきっかけに、社内の空気が少しずつ変わっていきます。処分された者、残された者、会議で沈黙する者、数字を追う者。それぞれの視点から語られる断片が重なり、やがて会社の奥に隠されていた大きな秘密が浮かび上がってきます。
この作品は、一人の英雄が組織を正す物語というより、会社という場所にいる人々の弱さや迷いを見つめる群像サスペンスです。売上目標、上司への忖度、部門同士の力関係、責任の押しつけ合い。働く人なら身近に感じる圧力が積み重なり、最初は小さく見えた違和感が、取り返しのつかない問題へつながっていきます。
読み進めるほど、会議室の沈黙や何気ない一言が怖くなってくる作品です。正しいことを言う難しさ、組織の中で見て見ぬふりをする怖さを描きながら、それでも声を上げる人間の意地を残してくれます。会社とは何か、働くとは何かを考えたい時に深く刺さる一冊です。
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