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封印再度 表紙

封印再度

2026年5月27日 更新

今日は、森博嗣さんの『封印再度』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
家宝と過去の密室が絡む、静かで重層的な本格ミステリーを読みたい時
刺さるポイント
香山家に伝わる二つの宝と、五十年前から続く死の謎が現在の事件へ結びついていく
向いている人
派手な展開より、物と記憶に残された手がかりをじっくり追いたい人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、森博嗣さんの『封印再度』をご紹介します。

本作の中心にあるのは、旧家である香山家に伝わる二つの家宝です。ひとつは天地の瓢、もうひとつは無我の匣。五十年前、日本画家の香山風采は、それらを息子に残し、密室の中で謎の死を遂げました。その秘密は解かれないまま時が流れますが、現在になって再び死が起こり、犀川創平と西之園萌絵は、過去と現在をつなぐ謎に向き合うことになります。

『封印再度』は、実験室や研究所のような理系的空間とは少し違い、家宝、伝承、記憶といったものが事件の中心に置かれます。とはいえ、雰囲気だけで押し切る作品ではありません。閉ざされた部屋、意味ありげな物、関係者の沈黙を一つずつ見直しながら、何が隠され、何が見落とされてきたのかを探っていきます。タイトルの響きにも、読後に別の意味が重なってきます。

読者の反応では、シリーズの中でも人物同士の距離感や、萌絵の感情の動きが印象に残るという声が多く見られます。謎解きの面白さに加えて、過去を抱えた家の空気や、物に込められた意味が静かに効いてくる作品です。事件の解決だけでなく、長く封じられてきたものが開かれる感覚を味わえます。

『封印再度』は、伝統的な家の謎と森博嗣さんらしい論理が出会う一冊です。派手な殺人劇よりも、言葉遊び、物の構造、人物の沈黙を少しずつ解いていくミステリーを読みたい時におすすめです。

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