店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 子どもたちの反乱と冒険を、勢いよく楽しみたい時
- 刺さるポイント
- 廃工場に立てこもった中学生たちが、大人社会へ痛快な作戦で立ち向かう
- 向いている人
- 友情、冒険、夏休みの解放感がある児童文学を読みたい人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、宗田理さんの代表作『ぼくらの七日間戦争』をご紹介します。
物語は、夏休みを目前にした中学校から始まります。ある日、一年二組の男子たちがそろって姿を消します。事故でも誘拐でもなく、彼らは廃工場に立てこもり、そこを自分たちの解放区にしていたのです。大人たちの管理や理不尽な決まりに反発した子どもたちは、自分たちの知恵と行動力で、七日間の小さな戦争を始めます。
本作の魅力は、子どもたちの作戦がとにかく生き生きしているところです。無茶で、いたずらっぽくて、時には危なっかしい。けれど、彼らの行動には、自分たちの声を聞いてほしいという切実さがあります。大人を単純な悪役として描くだけではなく、世代の違い、学校や家庭の空気、子どもが自分で考えることの難しさが、冒険の中に自然と織り込まれています。
女子生徒たちもただ見守るだけではありません。仲間として作戦に関わり、子どもたちの世界はさらに大きく動いていきます。笑える場面や痛快な場面が多い一方で、自由を求めることには責任も伴うのだと感じさせるところに、長く読まれてきた強さがあります。
『ぼくらの七日間戦争』は、子どもの頃に読むと胸が高鳴り、大人になって読むと、子どもたちが何に怒っていたのかを改めて考えさせられる一冊です。夏休みの冒険、友情、反抗心、そして自分たちの場所を作ろうとする力が詰まった、読み継がれるエンターテインメントです。
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