店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- はみ出し者たちがチームで巨大な敵に挑む物語を読みたい時
- 刺さるポイント
- 秋葉原とネット文化を背景に、弱さを抱えた若者たちの反撃を描く
- 向いている人
- 青春群像、IT、逆転劇が組み合わさった長編を楽しみたい人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、石田衣良さんの『アキハバラ@DEEP』をご紹介します。
物語の舞台は、まだサブカルチャーと電脳文化の熱が濃く残る秋葉原です。社会の主流からこぼれ落ちた青年たちと、強烈な個性を持つ仲間たちが出会い、自分たちの居場所として小さなチームを作ります。彼らが生み出したサービスは、やがて大きな可能性を持ちはじめますが、その価値に目をつけた巨大な権力が、彼らの大切なものを奪おうとします。
この作品の面白さは、弱さを抱えた人物たちが、その弱さを消すのではなく、むしろ個性や技術に変えて戦っていくところにあります。人とうまく話せないこと、社会になじめないこと、体や心に不安を抱えていること。それらは彼らを孤立させる要因でもありますが、仲間と出会ったとき、思いがけない力にもなっていきます。
秋葉原の街、インターネットの可能性、ビジネスの暴力性が重なり、物語は青春小説でありながら痛快な反撃譚として進みます。時代性の強い題材でありながら、中心にあるのは、自分の居場所を守りたいという切実な願いです。はみ出した者たちが、誇りをかけて立ち上がる熱量を楽しめる一冊です。
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