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Vol. 2026.04 作品ガイド
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今野敏のシリーズおすすめと読む順番|隠蔽捜査・ST・任侠を整理

今野敏のシリーズおすすめを初心者向けに整理。隠蔽捜査、安積班、樋口顕、ST、任侠シリーズの読む順番と、どこから読むべきかを比較します。

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目次 14セクション

「今野敏の本を読んでみたいけど、シリーズが多すぎてどこから手をつければいいのか分からない」
そんな方に向けて、人気5シリーズの特徴と読む順番を整理しました。

この記事のポイント

  • 迷ったら「隠蔽捜査」シリーズから始めるのが王道
  • 今野敏のシリーズおすすめは、硬派なら隠蔽捜査、軽く読みたいなら任侠、キャラクター重視ならST
  • 好みのタイプ(硬派・人情・エンタメ・ユーモア)でシリーズを選べる
  • 各シリーズとも刊行順に読むのがおすすめ

主要5シリーズの比較

今野敏作品の中でも特に読者の支持が厚い5シリーズを選びました。
主人公の立場や作品の雰囲気がそれぞれ異なるので、自分に合いそうなものから始められます。

今野敏 人気5シリーズの比較
シリーズ名主人公の立場雰囲気巻数初心者おすすめ度
隠蔽捜査警察官僚(キャリア)硬派・組織論全11巻+短編集2巻★★★★★
安積班所轄の刑事係長堅実・チームワーク20巻以上★★★★☆
樋口顕本庁の叩き上げ刑事人情味・内省的8巻程度★★★★☆
ST科学捜査チームエンタメ・個性派全13巻★★★☆☆
任侠義理人情のヤクザユーモア・人情全7巻★★★★☆

まずはここから:初心者におすすめの入口

今野敏を初めて読むなら、隠蔽捜査シリーズの第1巻から始めるのが最もおすすめです。
理由は3つあります。

  1. 吉川英治文学新人賞を受賞した出世作であり、今野敏の持ち味が凝縮されている
  2. 1巻完結で読めるため、合わなかったときのリスクが小さい
  3. シリーズ全体の評価が極めて高く、続きを読みたくなる確率が高い

一方で、「硬派な警察小説はちょっと重そう」と感じる方には任侠シリーズがおすすめです。
ユーモアたっぷりの展開で、今野敏の別の一面を楽しめます。

隠蔽捜査シリーズ

隠蔽捜査

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警察庁長官官房の竜崎伸也は、東大卒のキャリア官僚。原理原則を何よりも重んじ、空気を読まず、忖度もしない異色の主人公です。
組織ぐるみの隠蔽に対して、法と規則だけを武器に真っ向から立ち向かう姿が痛快で、読むうちに竜崎の一貫した論理性に惹かれていきます。

第2巻『果断』では山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。シリーズを通して竜崎が警察官僚として成長し、守るべきものが変化していく過程が読みどころです。

隠蔽捜査シリーズの読む順番

隠蔽捜査シリーズ 刊行順リスト
順番タイトル刊行年
第1作隠蔽捜査2005年
第2作果断:隠蔽捜査22006年
第3作疑心:隠蔽捜査32009年
第3.5作初陣:隠蔽捜査3.5(短編集)2010年
第4作転迷:隠蔽捜査42011年
第5作宰領:隠蔽捜査52013年
第5.5作自覚:隠蔽捜査5.5(短編集)2014年
第6作去就:隠蔽捜査62016年
第7作棲月:隠蔽捜査72018年
第8作清明:隠蔽捜査82020年
第9作探花:隠蔽捜査92021年
第9.5作審議官:隠蔽捜査9.5(短編集)2023年
第10作一夜:隠蔽捜査102023年
第11作分水:隠蔽捜査112025年

安積班シリーズ(東京湾臨海署安積班)

陽炎:東京湾臨海署安積班

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東京湾臨海署の刑事係長・安積剛志と、個性豊かな班員たちの活躍を描くシリーズです。
所轄の刑事たちが地道な捜査を積み重ねて事件を解決していく堅実な作風で、チームワークの描写に定評があります。

隠蔽捜査のようなキャリア官僚の視点とは対照的に、現場の最前線で汗をかく刑事たちの姿がリアルに描かれています。20巻を超える長期シリーズですが、1冊ごとに独立したエピソードが中心なので、気になった巻から読み始めても楽しめます。

安積班シリーズの読む順番

安積班シリーズは作品数が多いため、以下の入口がおすすめです。

  • 刊行順で読む場合:旧版の『神南署安積班』(新装版あり)から
  • 最近の作品から入る場合:『花水木』や『最前線』が読みやすい

樋口顕シリーズ(警視庁強行犯係・樋口顕)

リオ:警視庁強行犯係・樋口顕

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警視庁捜査一課強行犯係の樋口顕は、派手さはないが誠実で、周囲からの信頼が厚い刑事です。
竜崎伸也が論理で組織を動かすタイプなら、樋口は人の痛みに寄り添いながら事件に向き合うタイプ。対照的な二人は実は同じ世界観に生きていて、シリーズをまたいだ共演もあります。

謙虚さと人間性がヒーローたり得ることを示してくれるシリーズで、読後にじんわりとした満足感が残ります。

樋口顕シリーズの読む順番

樋口顕シリーズ 刊行順リスト
順番タイトル
第1作リオ
第2作朱夏
第3作ビート
第4作廉恥
第5作回帰
第6作焦眉
第7作無明
第8作遠火
第9作白露

STシリーズ(警視庁科学特捜班)

ST 警視庁科学特捜班

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プロファイリング、化学分析、聴覚、嗅覚、薬物――それぞれ突出した能力を持つ5人の専門家がチームを組み、難事件に挑むエンターテインメント性の高いシリーズです。

個性の強いメンバーの掛け合いがテンポよく、キャラクター小説としても楽しめます。岡田将生さん主演でドラマ化・映画化もされており、映像から入った方にも馴染みやすい作品です。

STシリーズの読む順番

STシリーズは「色」がついた調査ファイルシリーズと、メインストーリーの長編が並行しています。

  • まずは:『ST 警視庁科学特捜班』(第1作)で全体像を掴む
  • 次に:『青の調査ファイル』『赤の調査ファイル』など色シリーズで各メンバーを深掘り
  • その後:『黒いモスクワ』などの長編でメインストーリーを追う

任侠シリーズ(阿岐本組任侠)

任侠書房

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義理と人情を重んじる昔気質のヤクザの親分・阿岐本雄蔵が、「面白そうだから」という理由で潰れかけの事業を次々と買い取り、代貸の日村が奔走する――という痛快なユーモア小説です。

警察小説のイメージが強い今野敏ですが、このシリーズはまったく異なるテイストで、笑いながら読めます。ヤクザの世界のしきたりとカタギの世界が交差する中で、「筋を通す」ことの大切さが気持ちよく描かれています。

任侠シリーズの読む順番

任侠シリーズ 刊行順リスト
順番タイトル舞台
第1作任侠書房出版社
第2作任侠学園高校
第3作任侠病院病院
第4作任侠浴場銭湯
第5作任侠シネマ映画館
第6作任侠楽団楽団
第7作任侠梵鐘神社と寺

各巻で買い取る事業が変わるので、1冊ごとに新鮮な気持ちで読めます。
ただし、日村と阿岐本組の関係性は巻を追うごとに深まるため、刊行順がおすすめです。
第2作『任侠学園』は西田敏行さん主演で映画化もされています。

好みで選ぶ今野敏シリーズ

どのシリーズから始めるか迷ったら、以下を参考にしてみてください。

  • 組織と個人の葛藤を味わいたい隠蔽捜査シリーズ
  • 現場の刑事チームの活躍が好き → 安積班シリーズ
  • 人情味のある刑事ドラマが読みたい → 樋口顕シリーズ
  • 個性派キャラのチームものが好き → STシリーズ
  • 笑えて爽快な小説を探している → 任侠シリーズ

今野敏作品の大きな特徴は、どのシリーズも一貫して「筋を通す人間」が主人公であることです。
竜崎は論理で、樋口は誠実さで、安積はチームワークで、百合根は忍耐で、阿岐本は義理人情で、それぞれのやり方で筋を通していきます。
一つのシリーズを気に入ったら、別のシリーズでまた違う「筋の通し方」に出会えるのが、今野敏作品を読み続ける楽しさです。

まとめ

今野敏のシリーズ選びに迷ったら、まずは『隠蔽捜査』の第1巻を手に取ってみてください。
硬派すぎると感じたら『任侠書房』、現場の刑事が好みなら『リオ』や安積班シリーズと、入口は複数あります。
どのシリーズも刊行順に読むのが基本ですが、1冊で完結する作品も多いので、気負わず始められます。

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