店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 誘拐事件の駆け引きと、影の捜査チームの動きを一気に追いたい時
- 刺さるポイント
- 少額の身代金事件と別の誘拐が重なり、複数の視点から緊張が高まっていく
- 向いている人
- 犯罪サスペンスの速度感と、被害者側の切実さをどちらも味わいたい人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、貫井徳郎さんの犯罪サスペンス『誘拐症候群』をご紹介します。
この作品で描かれるのは、子どもを狙った連続誘拐事件です。要求される身代金は、家庭が無理をすれば払えてしまう程度の金額。被害者側は子どもが無事に戻ることを最優先し、警察への通報をためらいます。そのため事件は表に出にくく、犯人は闇の中で同じ手口を重ねていきます。
警視庁の環敬吾は、見えにくい犯罪を追うため、影の捜査チームを動かします。ネット上で自らを天才と誇示する犯人の存在、被害に遭った家族の恐怖、そしてチームの一人である武藤が巻き込まれる別の誘拐。複数の線が絡み合いながら、物語は緊迫感を増していきます。
読みどころは、誘拐という犯罪が持つ時間制限の怖さです。命を守るために、被害者は冷静な判断を奪われます。犯人はその弱みにつけ込み、警察組織の外側で事態は進んでいく。貫井さんはその焦りと怒りを、娯楽性の高い展開の中にしっかり組み込んでいます。
『誘拐症候群』は、事件の駆け引きを追う面白さと、犯罪に巻き込まれる人々の切実さをあわせ持つ一冊です。スピード感のあるミステリーを読みたい人に向いた、症候群シリーズの第二弾です。
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