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植物図鑑 表紙

植物図鑑

2026年5月27日 更新

今日は、有川浩さんの『植物図鑑』をご紹介します。

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店頭POP

今の気分に合う一冊かも

気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。

こんな時に
甘い恋愛と、季節の食卓の楽しさに浸りたい時
刺さるポイント
道端で出会った青年との同居生活が、野草と料理を通じて日常を変えていく
向いている人
読後に散歩や料理をしたくなる、やわらかな恋愛小説を探している人

Reading Notes

読みどころメモ

音声レビューの要点

今日は、有川浩さんの『植物図鑑』をご紹介します。

物語は、ひとり暮らしの女性が、マンションの前で行き倒れている青年を見つけるところから始まります。彼は料理が得意で、野に咲く草花に詳しい不思議な人物です。思いがけない同居生活の中で、主人公の日常には、季節の野草を摘み、食卓に並べる楽しみが入り込んでいきます。

この作品の魅力は、恋愛の甘さと生活の手触りが一緒に描かれているところです。二人の関係は、劇的な告白や事件だけで進むのではなく、買い物をし、料理をし、食べるという日々の繰り返しの中で少しずつ変わっていきます。身近な草花が、ただの背景ではなく、二人を近づけるきっかけとして生きています。

レビューでは、読んでいるとお腹がすく、散歩中に道端の植物が気になってくる、という感想がよく見られます。一方で、ただ甘いだけではなく、相手を好きになることの不安や、幸せな時間がいつまでも続くとは限らない切なさも含まれています。その少しほろ苦い部分が、物語を単なる理想の同居生活で終わらせていません。

有川浩さんらしい軽やかな会話と、まっすぐな恋愛感情が読みやすく、恋愛小説に慣れていない人でも入りやすい作品です。料理や植物の描写が多いため、恋の行方だけでなく、生活そのものが少し楽しく見えてくるところも印象的です。

『植物図鑑』は、誰かと食卓を囲むことや、季節の変化に気づくことの豊かさを思い出させてくれる一冊です。甘い物語に浸りたい時にも、日常を少し明るくしたい時にも手に取りたくなる作品です。

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