店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 表向きには見えにくい事件を追う、チーム型サスペンスを読みたい時
- 刺さるポイント
- 若者たちの失踪に隠された共通点を、警察外の力も使いながら追っていく
- 向いている人
- 警察ミステリーの緊張感と、プロフェッショナルたちの連携を楽しみたい人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、貫井徳郎さんのサスペンス小説『失踪症候群』をご紹介します。
物語の中心にあるのは、若者たちが次々と姿を消していく不可解な失踪事件です。事件として表に出にくく、警察が大きく動きにくい状況の中で、警視庁の環敬吾は、通常の捜査とは違う形で真相を追うためのメンバーを集めます。
招集されるのは、私立探偵の原田、托鉢僧として暮らす武藤、肉体労働者の倉持。経歴も立場もばらばらな三人ですが、それぞれが現場で動く力と、裏側に踏み込む胆力を持っています。彼らは失踪者の足取りをたどり、点に見えた出来事の背後にある構図へ近づいていきます。
この作品は、事件の謎を追うミステリーであると同時に、表の制度だけでは届かない場所にどう向き合うのかを描く物語でもあります。正義を掲げるだけでは救えない人がいる。けれど、力を使う側もまた、正しさの境界から自由ではいられません。
『失踪症候群』は、スピード感のある展開を楽しみながら、犯罪を追う側の倫理にも目を向けられる一冊です。チーム型の警察サスペンスが好きな人や、社会の隙間に潜む悪意を描くミステリーに惹かれる人に向いています。
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