店頭POP
今の気分に合う一冊かも
気分、読みどころ、向いている読者を店頭POPのようにまとめました。
- こんな時に
- 華やかなホテルを舞台にした捜査劇を楽しみたい時
- 刺さるポイント
- 客の仮面を守る接客と、犯人の仮面を暴く捜査が正面からぶつかる
- 向いている人
- マスカレードシリーズの緊張感と名コンビの掛け合いを味わいたい人
Reading Notes
読みどころメモ
音声レビューの要点
今日は、東野圭吾さんの『マスカレード・ナイト』をご紹介します。
『マスカレード・ナイト』は、ホテル・コルテシア東京を舞台にしたマスカレードシリーズの長編です。若い女性が殺害され、警察には、犯人がホテルのカウントダウンパーティに現れるという密告状が届きます。刑事の新田浩介は再びホテルマンに扮し、山岸尚美とともに、華やかな夜の裏側で犯人を追うことになります。
このシリーズの魅力は、ホテルという場所の特性がミステリーに深く組み込まれているところです。ホテルマンにとって、客の秘密やわがままは守るべきものです。一方、刑事にとっては、少しの違和感も見逃せない手がかりになります。新田と山岸は互いの考え方にぶつかりながらも、接客と捜査の境界線で最善を探っていきます。
今回は、年越しのパーティという人の出入りが多い状況が緊張感を高めます。誰もが仮面をかぶっているように見える中で、犯人も、密告者も、関係者も姿を隠している。華やかな舞台と不穏な事件の対比が鮮やかで、読み進めるほどホテル全体が巨大な密室のように感じられます。
『マスカレード・ナイト』は、シリーズらしいテンポのよさと、接客のプロと捜査のプロがぶつかる面白さをしっかり味わえる一冊です。前作を読んでいると二人の関係性の変化をより楽しめますが、ホテルを舞台にしたエンタメミステリーとしても読み応えがあります。優雅な夜の裏で進む心理戦を楽しみたい人におすすめです。
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